imaテスターの石毛です。
皆さんは真鯛を釣るためのカラーセレクトには各々拘りがあると思います。
もちろん、私も多少なりとも拘っていますが・・・。
そこで今回は茨城県鹿嶋沖でカラーセレクトによる釣果の違いを検証してきました。
以前、レンジセッター釣行会でもお世話になった植田丸さんで検証釣行をしました。
植田丸タツヤ船長は、鹿嶋沖の真鯛を年間通して追い求め、
鹿嶋沖の真鯛に精通した船長でもあります。
そんなタツヤ船長に今回のお題でもある「カラーセレクト」
についての検証を手伝ってもらいました(半強制)。(笑)
検証結果の前にこれが全てではなく、当日の鹿嶋沖の条件を基本として、
2色のカラーで検証したことを前置きしてお話します。
それはタイミングと場所が変われば、
自然条件(潮色・潮速・気圧・水温などなど)が一緒にならないからです。
今回は、2アイテムで真鯛の食いについて検証してみました。
まず、1つ目はタイジグとしても使用できる「ガン吉」40g。
これは餌という食わせを使用しないで、カラーのみで反応を見るためです。
白と黒、青と赤のような非対称カラーであるゴールドとシルバーを使用しました。
ジグの検証結果は、本アタリ以外にじゃれアタリはゴールドが格段に多かったです。
つまり、ゴールド系のフラッシング効果が真鯛に対して効果大という訳です!
しかし、テンヤではどうなのでしょうか!?
ジグではアクションやカラーでバイト数が変わるのは言うまでもないかと思いますが、
テンヤではエサを使用するので、どのようにカラーが真鯛の釣果に影響するのでしょうか!?
そこで次の検証を行ってみました。
使用したのはレンジセッター8号の「テーオーゴールド」と「魂虫」の2色。
左:テーオーゴールド、右:魂虫
よく釣り場で、この2色について質問されることが多く、
カラーが良く似ていて使い分けが難しいと言われたこともあります。
タツヤ船長と立ち位置の差が出ないように、
数枚釣ったらタックルを交換しながら釣ってみましたが、
同じように両カラーとも真鯛は釣れます。
次の写真は当日の釣果とは関係ありませんが、
「テーオーゴールド」と「魂虫」は今までにも好釣果を出しているカラーです。
しかし、1回目のアタリで掛け損じた後の(少量でもフックにエサが残っていることが前提)
2回目・3回目のアタリまでのタイムラグが魂虫の方が大きい様でした。
上記2アイテムで検証を行った見解をここからお話します。
真鯛に対してゴールド系は有効なカラーですが、
それだけがテンヤ釣法で◎だとは思いません。
食いが渋い時などには有効だと思いますが、
今回のような入れ食いのようなシチュエーションで大型を狙う時などには、
カラーアピールが強いほど水中での餌の保持時間が少なくなります。
真鯛魂ブログ内でも何度か「棚ずらし」と言うワードを使用してるが、
実はカラーによる餌の保持時間の差を利用しています。
野球で言うストライクゾーンとボールゾーンを例にして説明すると、
ストライクゾーン:真鯛の捕食棚、ボールゾーン:真鯛の捕食棚の外、と考えます。
真鯛の捕食棚は海底形状だけでも上下に変化し、
アピールカラーを使用すれば捕食棚を上下させることも、ある程度は可能です。
大鯛の捕食行動は、小型真鯛の群れの中に割り込んで餌を奪い捕食するより、
若干遠目にいて捕食行動をしていることが多いのです。
つまり、ストライクゾーンど真ん中より、
ストライクゾーンぎりぎりもしくはボールゾーン寄りのラインが大鯛を狙って釣るゾーンであり、
そのホットゾーンに小鯛を集めない為のカラーセレクトが必須になるという訳です。
釣果の数・型をコントロールする為のカラーラインナップが真鯛一つテンヤのゲーム性の高さであり、
それを追求したアイテムが真鯛魂レンジセッターなのです。
imaテスター 石毛卓